【Java】コメントに日本語で記述するとコンパイルエラーが出力した場合の対処方法

それは、ソースコードの文字エンコーディングが日本語に対応していない形式(MS932以外)で保存されていることが原因で発生するエラーです。

たとえば、Javaコンパイラがソースファイルを MS932(Shift_JISのMicrosoft拡張版)として解釈しようとしているのに、実際のソースファイルが UTF-8 で保存されていると、日本語コメントでエンコーディングエラーが出ます。


🔧 解決方法

✅ 方法1:ファイルの文字コードを MS932 に変更する

ソースコードを保存する際に、MS932(Shift_JIS) に設定すれば、Javaコンパイラのデフォルト設定に合致します。

  • エディタやIDE(例:Visual Studio Code, IntelliJ, Eclipseなど)で「文字コードを変更」して保存。

    • 保存時に「文字コードの選択」ができる場合は「Shift_JIS(またはMS932)」を選ぶ。

  • コマンドラインで iconv を使って変換も可能:

bash
iconv -f UTF-8 -t MS932 ソース.java > 変換後.java

✅ 方法2:コンパイラに文字コードを指定する(推奨)

ソースコードは UTF-8で保存しておき、JavaコンパイラにUTF-8で解釈させるのが現代的で推奨される方法です。

bash
javac -encoding UTF-8 ソース.java

これで、コメントに日本語(UTF-8)が使えます。


👨‍💻 例

java
public class Hello {
    public static void main(String[] args) {
        // こんにちは、世界!
        System.out.println("Hello");
    }
}

保存形式:UTF-8

コンパイル:

bash
javac -encoding UTF-8 Hello.java

🛠 補足:IDEでの設定例

Eclipse

  1. プロジェクトを右クリック → プロパティ

  2. 「リソース」→「テキストファイルのエンコーディング」を「UTF-8」に変更

IntelliJ IDEA

  1. SettingsEditorFile Encodings

  2. 「Project Encoding」や「Global Encoding」を UTF-8


✅ まとめ

方法 説明
-encoding UTF-8 オプションをつける 一番簡単で確実。UTF-8のまま使える
ソースをShift_JISで保存する レガシー環境向け。互換性はあるが非推奨
IDEでエンコーディングを統一する プロジェクト全体でミスを防げる

 

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