Javaでは、変数のデータ型を実行時に直接確認する方法は限定的です。
Javaは静的型付け言語のため、変数の型はコンパイル時に決まります。ただし、**オブジェクト型(参照型)**については、実行時に型を確認する方法があります。
Contents
🔹 1. 参照型(オブジェクト)のデータ型を確認する方法
✅ 方法①:getClass()
メソッドを使う
✅ 方法②:instanceof
演算子を使う
🔸 instanceof
は、変数が特定の型かどうかを真偽値で判定するために使います。
🔹 2. プリミティブ型の型確認はどうする?
プリミティブ型(int
, double
, boolean
など)は実行時に getClass()
を使えません。
ただし、ラッパークラスに変換すれば確認可能です。
🔹 3. メソッドや変数の型を確認したいとき(開発ツール使用)
実際の開発では、型を調べるために以下の方法が一般的です:
✅ IDEで確認(例:Eclipse, IntelliJ)
-
マウスオーバーすると型が表示される
-
Ctrl + クリック
で定義元にジャンプ
✅ javac -Xlint
でコンパイル警告を見る
🔹 4. 配列やジェネリクスの型確認(応用)
配列:
ジェネリクス(例:ArrayList)の場合:
※ ジェネリクスの型(String
など)は実行時には消える(=型消去)
🔸 補足:デバッグやログ用の自作メソッド
✅ まとめ
型の種類 | 実行時に型を確認できるか | 方法例 |
---|---|---|
プリミティブ型 | ❌(直接は不可) | ラッパークラスで確認可能 |
参照型 | ✅ | getClass() , instanceof |
IDE使用 | ✅(開発中に視覚的に確認) | Eclipse / IntelliJ など |

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