行政書士試験の最初の2問で出題されるで基礎法学という試験科目があります。
科目名のとおり法学の基礎だろうというのは容易に予想できますが、そもそも基礎法学って何を学ぶの?となりそうです。
行政書士試験の試験科目にある基礎法学についてよく知り、詳しくなることで試験攻略の参考となれば幸いです。
そもそも基礎法学とは
基礎法学とは、法律学以外の法学諸分野の総称です。基礎法学の分野別に分類すると
などに分別されます。類似の例を挙げるとするならば、行政法は行政権に関する法律のことの総称で行政法という法律はないということは行政書士試験の学習を始めた方なら誰しも聞いたことがあると思います。行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法ほか行政権に関する法律をまとめて行政法というように、基礎法学は法理学、法制史、法社会学、外国法学をまとめたものを指します
行政書士試験の基礎法学も出題実績としては、法理学、法制史、法社会学、外国法学の4分野いずれも出題されておりました。法理学と法社会学の出題が頻出の内容となっております。
基礎法学の出題について
過去数年分の出題実績をまとめ、分類すると次のようになるのではないでしょうか。法社会学の裁判制度、法理学の法令用語に関する問題が頻出になっていることが読み取れます。
毎年基礎法学は2問しか出題されないので、頻出でない法制史・外国法学についてはどこを勉強すれば良いか分からない範囲となります。行政書士の試験では、毎年第1問目に受験生をひるませるような長文や難問・奇問が出題されると言われております。確かに法史学のような法の歴史に関するような問題が出題されたら手が出ないと思います。
出題実績がある法理学の法令用語・法社会学の裁判制度の部分を正解するかが重要なポイントとなりそうです。
行政書士試験で出題される法社会学
行政書士試験で出題される法理学は法令用語に関係する問題が頻出となります。テキスト等では「法学概論」という名称で学習されていると思います。過去数年の出題実績を見ると法理学からの出題は基礎法学の過去問を学習した受験生に正解させようとする問題が多く、難易度もそこまで高くありません。
また、法理学で学習する内容は、他の法令科目との相乗効果が期待できます。学習経験上、過去問に取り組めば、解答できるようになります。
行政書士試験で出題される法社会学
法理学と同様に頻出の科目となります。法社会学では裁判制度に関する出題が多く、法史学などと比べると馴染みやすい科目と言えるでしょう。基礎法学の中では出題実績が豊富であるため、法理学と合わせて基礎法学での得点源となり得る範囲です。
頻出のため、過去問がある程度蓄積されているので、学習すべきところが分かります。
行政書士試験で出題される法制史・外国法学
「行政書士の試験では、毎年第1問目に受験生をひるませるような長文や難問・奇問が出題されると言われている」分野となります。 現在までの法律の歴史となれば、試験範囲は膨大で対策が難しい範囲となります。
「学習のしようがないので、解けるわけがない。」と割り切ることが大切です。
まとめ
・基礎法学は法律学以外の法学諸分野の総称で法理学、法制史、法社会学、外国法学の4つの分野に分類され、得点源として期待できるのが、法理学・法社会学の分野で学習すべき箇所となります。
・「行政書士の試験では、毎年第1問目に受験生をひるませるような長文や難問・奇問が出題されると言われている」という問題は概ね法制史・外国法学で対策が難しい分野になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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