【Java】voidについて解説
voidについて
Javaの修飾子にvoidがあります。
「void」は戻り値が無いメソッドとして定義されます。
戻り値が無いとはどのようなことかについて説明いたします。
・戻り値が無いメソッドとして定義する
メソッドの定義について
メソッドの定義については、次のような構文となります。
アクセス修飾子 戻り値型 メソッド名(引数の型 引数名){
//メソッド処理の内容
}
上記はメソッド定義の構文になりますが、戻り値型には以下のような値が入ります。
void | メソッドを実行し、処理が戻る際に値の返却がない |
boolean | true化falseの値が返却される |
String | 文字列が返却される |
int | 数値が返却される などなど |
voidの場合は何も値が返却されません。一方で他のbooleanやStringなど何かしら値が返却されます。
そのため、voidとその他の戻り値では以下の特徴があります。
- 戻り値をvoidにしたときはreturnは使用しない
- void以外の場合はreturnを使用する
サンプルコード:「VOIDTEST.java」
public class VOIDTEST { public static void 計算処理(int 数値1 ,int 数値2) { } |
実行結果
30 |
上記のプログラムでは int 数値1 = 10;、int 数値2 = 20;の値を引数として渡して、メソッド内で計算し、出力されています。
値を戻すときはreturn が必要となりますが、returnを記載するとコンパイルエラーとなります。
サンプルコード:「VOIDTEST.java」
public class VOIDTEST { public static void 計算処理(int 数値1 ,int 数値2) { |
コンパイルエラー
void メソッドは値を戻すことができません |
戻り値として値を取得するためには、「戻り値型」に実際に戻す値の型は同じでなければいけません。今回のケースでサンプルとしてプログラムを記載すると、次のようななります。
サンプルコード:「VOIDTEST.java」
public class VOIDTEST { public static int 計算処理(int 数値1 ,int 数値2) { } |
実行結果
30 31 |
上記のプログラムでは、計算処理(int 数値1 ,int 数値2)のメソッド内で、30の値が出力され、その後値が返却されて+1した値で再度出力されます。
値が返却されていることが確認されました。
なお、「void」がない状態でreturnを記載しないと、次のようにコンパイルエラーとなります。
public class VOIDTEST { public static int 計算処理(int 数値1 ,int 数値2) { } |
コンパイルエラー
このメソッドは型 int の結果を戻す必要があります |
「void」とメソッドについてまとめると以下のとおりです
- メソッド宣言で戻り値型の宣言は必須。戻り値を戻さない場合には、戻り値型にvoidを指定する。
- 戻り値型がvoidであるメソッドには、値を戻せない。
- 戻り値型と、実際に戻す値の型は同じでなければならない。
【Java】voidの動画
なかなか理解できないときはYoutube動画で学習するのも一つの手です。
Youtubeで公開されている動画についてまとめました。
void 動画
📝void Youtube動画
The void Return Type in Java – YouTube
上記の動画では英語での動画ですが、日本語字幕があり、動画を見ながら学習することができます。
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